2024年から始まる新NISA 。
50代が新NISAを利用する上で元手(タネ銭)って大切です。
私が20代からどのようにして元手(タネ銭)を作ってきたかはこちらの記事で解説しています。
コツコツ積み上げてきた元手(タネ銭)ですが、時には失敗もしてきました。
その中でもギャンブルのような目に見える大失敗ではなく、知らず知らずにお金を奪われている
サイレントキラー「保険」の存在について解説したいと思います。
え?保険?
私もかけてるけど
何がダメなの?
保険のからくりを
お話します
保険信者だった過去の失敗
私たちが若い頃、親から「保険には入りなさい」「保険は大事よ」と言われませんでしたか?
仕事を始めたら職場に保険の外交員のおばさんがやってきてニコニコ笑顔でペラペラと商品の説明をしてくれました。
なんだか保険には入っておかなければならない、保険に入っていない人はヤバイ洗脳を受けていました。
素直な人ほど
保険をかけてるかも…
私は毎月のお給料から2万円ほど保険の掛け金を払っていました。
実際に病気になって入院したときには保険金が出て「かけてて良かった」と思いました。
ですので自分が親になったあとも保険信者のままでした。
保険には絶対に入るものと
思っていました
保険に貯蓄性を求めてしまった
子供が生まれたら学資保険に入るものだと思っていました。
母が「子供には学資保険をかけておく方がいい」と言っていたからです。
自分もそれで学費を出してもらったのだから、自分の子供にも同じ学資保険で学費を用意しておいてあげるものだと思っていました。
素直だね~
結果的にこの学資保険は満期(子供が18歳になるまで)まで預けて無事子供の学資に充てることができました。
なので私は「保険=貯蓄」の考えが出来上がってしまったのです。
あの頃の学資保険は
実際良かったんだもん
そのころは投資運用なんて頭にもなかったですし、今のような優秀なインデックス投資に運用なんてできなかったですしね。
それから余裕資金ができるとすぐに貯蓄性を兼ねている保険に入ってしまいました。
完全に貯蓄のために
保険を利用していました
保険に不安を埋めてもらっていた
子供たちが学生の頃、東日本大震災が起きました。
福島原発事故もあり今後どうなっていくのかわからなくなったときになんの不安かもわからないのに
「保険に入ろう」と思ってしまいました。
漠然とした不安を保険でなんとか埋めようとしたのです。
あのときはみんな
不安になったよね
放射能の影響でこれから人体にどんな変化が起こるかわからない。
いざというときのために保険に入ろう。
子供たちにも自分自身にも根拠のない不安を埋めるためにガン保険と医療保険に入りました。
なんでだろう…
保険を状況に応じて変えるという考えがなかった
子供たちが小さい時に離婚してシングルマザーになってしまった私。
「もし自分に何かあったらこの子たちはどうなってしまうのだろう?」
「せめてお金だけは用意しておいてあげなければならない」
そんな思いから、私が死亡したら子供たちにお金がおりる終身保険に加入しました。
その気持ちはわかる
無事に子供たちは成人したにも関わらずそのまま終身保険を継続してしまっていました。
本当ならば終身ではなく定期(子供たちが成人するまで)でも良かったのかもしれません。
保険の人に
言われるがままです
保険の何がいけなかったのか?
親として子供のことを思って
保険をかけてたんだから
良かったんじゃないの?
子供に対する思いは
良かったのかもだけど
金銭面ではダメでした
保険をかけていたことは悪いことではなかったと思います。
しかし、私は漠然とした不安と保険に貯蓄性を期待してしまう保険信者となってしまったのです。
色々な保険に入ってしまいました。
殆ど貯蓄型保険と呼ばれるものです。
年間の保険料はざっと120万円(笑)
多いね!?
月額10万円ものお金を保険にかけてしまってきたのです。
貯金だと思ってました
自分では「これも貯蓄だから」と思っていたのでなんの疑問もなかったのです。
「●年後には▲▲▲万円になって戻ってくるし銀行に預けるよりは利息もいいし賢いよね、私」と思っていました(笑)
なんなら逆に
「イケてる」と
思っていました
掛け捨てタイプが損と思っていた
掛け捨てタイプの保険もありましたが、「お金が戻ってこないのにもったいない」と思っていました。
まさにお金を捨てているようで損するイメージ。
しかし、本来の保険というものは相互扶助が正しい目的なので「損・得」とかという発想が間違っていたのです。
保険というものは確率が低いけれど損失が大きいものに入るものです。
みんなからお金を集めても、みんなが当たるようなことには保険は成立しません。
「万が一」という言葉通り、1万人のうち1人が当たるような通常起きないことに遭遇したときに保険はおりるものなのです。
そんな万が一の状況になった際にみんなで支えあおうというのが保険の相互扶助の考えとなります。
当たったら得、当たらなかったら損ということではないのです。
ガラガラ抽選会では
ありませんでした
当たるのも不幸なことだしね
手数料のことを考えていなかった
保険会社というのはみんなから保険料を集めたり、万が一のことが起こったときに保険金を支払ったりする役目を担っています。
もちろんただでそんなことをしてもらえるわけはありません。
保険会社は手数料を徴収しています。
ただ保険に加入するときには、保険会社に支払う手数料のことを説明してくれません。
そういえば説明されたことないわ
一体どれくらい手数料を払っているのかご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
ビックリしますよ
実は40%~80%の手数料を保険会社に支払っているのです。
40%~80%!?
100万円の保険料なら
40万~80万円もの手数料が
抜かれているってことです
100万円の一括払いの終身保険に加入した場合、最初に80万円の手数料を差し引かれて残りの20万円を運用に回されています。
その運用で増えた分でお亡くなりになった際に保険金を支払うのです。
もし途中で保険を解約した場合は解約返戻金として支払われるますが、ほとんど元本割れしているのはこのことが理由なのです。
実際に私も300万円分のドル建ての終身医療保険を途中解約しようとしたときに担当者に言われました。
「ゆらぎ猫様からお預かりしたお金は20%分を債権で運用しています。現在の解約返戻金は260万円です」と。
に、に、20%だけ…?
80%はしっかり保険会社に手数料として抜かれていました。
取りすぎやろ~!!
無知は罪でした…
保険で解約返戻金がある分は全て貯蓄型保険
貯蓄型保険というのは解約返戻金のある保険と思ってください。
終身保険、学資保険、養老保険、個人年金保険などがそうです。
これらの保険は全て保険会社の手数料がバカ高いです。
お金を預けているのに短期で解約すると解約返戻金がすごく少ないっておかしいと思いませんか?
少ない分は全て保険会社に手数料として差し引かれているのです。(これが保険会社のカラクリです)
万が一のときのための保険料なのだとしたら、同じ補償額の掛け捨て保険の保険料と比較してみてください。
掛け捨て保険の保険料の安さにビックリすると思います。
府民共済の掛け金とか
メチャ安い!!
実は損だと思っていた掛け捨て保険が正解だったというわけです。
必要な補償は掛け捨てタイプの保険を掛けておく方が良いです。
解約返戻金で損をしても解約した方がいい理由
せっかくかけてきた貯蓄型保険ですが、残念ながらこれ以上もっていても損するばかり。
たとえ数十万円の損をしても解約をしてお金を受け取り、投資に回した方が巻き返しができます。
私も損を覚悟で
解約を申し込みました
そしてその戻ってきたお金でつみたて投資をする予定です。
そのお金は保険会社に預けていてもほとんど増えません。
それならば手数料の安いインデックス投資に回した方が資産が増えるスピードが上がります。
そのような理由で私は解約返戻金で損をしても投資資金として利用することにしました。
巻き返したれいっ!
長期運用が鉄則だけど
頑張ります
子供の方が賢かった
保険信者の私は子供たちにもずっと「保険に入りなさい」と言っていました。
なのに息子も娘も全く聞く耳もたず。
「保険なんて無駄」
「保険意味ない」
というので意味がわからなかったのですが、先日ようやくわかりました。
子どもたちは「どうぶつの森」で保険を体験していたのです(笑)
まさかのゲーム?
私はゲームをしないので知らなかったのですが、「どうぶつの森」というゲームでは、この現実世界をギュッと凝縮した世界で生活するゲームなのですね。
知らなかった(笑)
なので株(ゲームでは本当のカブ)を売り買いして学んだり、保険もハチに刺されたときに保険料と保険金が見合わないということを学んでいたみたいです(笑)
ゲームもすごい!
「お母さんが保険に入れという言葉に何の説得力もなかった」と言われギャフンとなりました(笑)
ギャフン(笑)
漠然とした不安を埋めるための保険、保険に貯蓄性を求めるところなど意味がないと子供の方が知っていたのです。
「どうぶつの森」恐るべし(笑)
まとめ
保険に貯蓄性と漠然とした不安を埋めてもらうことを求めてはいけません。
いざというときの保険は保険料の安い掛け捨て保険が正解です。
保険は最低限の補償だけで備えましょう。
貯蓄部分は2024年から始まる新NISAで運用するのが一番正しいです。
税金も非課税になりますし、長期運用をとれる資金があるのなら保険に預けておくよりも利回りが良いです。
不要な保険に加入している方は解約して投資の元手(タネ銭)にして運用した方が将来の資産は増えます。
ただし、50代以上の方は資産配分は全資産のうちの50%以下にとどめてくださいね。
資産配分(アセットアロケーション)に関する記事はコチラで詳しく解説しています。
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