50代後半になってくると遠い話だった老後資金についてリアルに考え始めませんか?
また退職金という大きなお金を手にして投資に回した方がいいのか悩んでいませんか?
年金ていくらもらえるんだろ?
退職金を手にしたら
運用に回した方がいいのかな?
この記事では50代・60代が絶対にやってはいけない投資5つのことがわかります。
これを半面教師にしてあなたの安心した老後を迎えられるようにぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
この記事はこんな人におすすめです
- 50代でも投資をやっていいのかわからない人
- 新NISAで何をすればいいのかわからない人
- 投資初心者の人
リスクを取れない
50代・60代は投資に
ついてしっかり勉強しましょう
記事の結論 50代が投資でやってはいけない5つのこと
- 必要な老後資金を把握しないで投資すること
- 老後の収入を把握しないで投資すること
- インデックス投資に退職金を全額投資すること
- ハイリスク商品に投資すること
- 対面式の証券会社や銀行で投資すること
詳しく解説していきます
①必要な老後資金を把握しないで投資すること
2024年から始まる新NISA.
日本でも投資ブームに火がつき始めました。
それに乗っかって「自分もお金を増やしたい!」と思ってしまいますよね。
増やせるもんなら増やしたい♪
ただ若い時と比べると50代からでは取れるリスクが全然違うのです。
必要な老後資金がいくらなのか把握しないまま投資を始めてしまい、50代・60代になってから大きく資産を減らしてしまうとその後のリカバリーができなくなります。
若い時だと労働で巻き返すこともできるのですが、50代・60代ですと体力的にもきつくなりますし、仕事をもらえる機会も少なくなってしまいます。
ショック!!
ですので必要な老後資金をきちんと把握することがとても大事なのです。
老後にどれくらいお金が必要なのかは人それぞれですが、将来施設に入るのならその分のお金も確保しておかなければなりません。
その上で自由度の高い資金があるのであれば投資をしても良いでしょう。
そろそろ将来のこと
リアルに考えてみてください
投資資金はあくまで「余裕資金」で行うということを肝に銘じてください。
「余裕資金」とはあなたの全資産から「備えるお金」と「守るお金」を引いたものです。
備えるお金とは「収入がなくても当面の生活ができるくらいのお金」のことです。
目安としては生活費の3カ月分~6か月分、場合によっては、1年分や2年分と考える方もいます。
守るお金とは「将来使う予定のあるお金」のことです。
お子さんの教育資金やマイホームの購入資金、リフォームの費用などが該当します
※投資に回していいお金についてはこちらの記事で解説しています。
②老後の収入を把握しないで投資すること
ところであなたは自分の受給する年金額って把握されていますか?
えっ!?
知らない…
今は65歳からの受給が基本ですが、70歳、75歳に引き延ばすと、受け取れる年金額が増えます。
そのこともよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。
ギクッ!
2024年から始まる新NISAではほとんどの方が積立NISAをされると思います。
その中身は大抵「インデックス投資」です。
インデックス投資は初心者におすすめですが、15年以上投資で回しておかなければ大きく損をすることがあるのです。
50代でも50歳の方でしたら就労できる65歳まで15年あるので大丈夫かもしれません。
しかし50代後半や60代になると70歳や75歳まで取り崩せないことになります。
本当にその年まで引き出さずに
持ち続けられますか?
年金はねんきん定期便に書かれていある数字がそのままもらえるわけではありません。
将来的に少子高齢化による年金の減額の可能性もあります。
また年金額からは「所得税」「住民税」「国民健康保険料」「介護保険料」が差し引かれます。
思っていたよりも手取り額が少ないと感じる方が多いそうです。
そこをわからず投資を始めてしまうと、毎月の生活費が不足してしまい投資で回していた商品を取り崩す(売却)ことになってしまいます。
結果、短期的な投資になってしまい、急な下落相場で売却して損を確定してしまう方が出てしまいます。
差し引かれる税金や保険料は自治体によって計算方法が違いますので自治体に問い合わせてシミュレーションしてもらうのも良いかもしれません。
年に一度、誕生月に届く「ねんきん定期便」を確認してご自身の年金額をしっかり把握しておきましょう。
③インデックス投資に退職金を全額投資すること
新NISAの目玉ともいわれる積立投資枠が年間40万円から120万円に引き上げられたことで、ますますインデックス投資の人気が高まっています。
人気商品としては
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
この2強かと思います。
インデックス投資って
安全にお金が増えるんでしょ?
この2つは非常に良い商品であることには間違いないのですが、それでも最初の5年くらいはマイナスになったりもするのです。
え?そうなの?
インデックス投資は「最低15年以上保有できる余裕資金でしましょう」とお伝えしていますが、まとまった額の退職金を手にしたときに「インデックス投資に入れるとお金が増える」と思って全額投資してしまう方がいらっしゃいます。
投資は長期(15年以上)
置いておけるお金でないと
リスクがあると思ってください
リスクの取れる20代ではなく50代・60代はアセットアロケーション(資産配分)が厳しめです。
- 20代なら20%を無リスク資産(債券や現預金)80%をリスク資産(株式)
- 30代なら30%を無リスク資産(債券や現預金)70%をリスク資産(株式)
- 40代なら40%を無リスク資産(債券や現預金)60%をリスク資産(株式)
- 50代なら50%を無リスク資産(債券や現預金)50%をリスク資産(株式)
- 60代なら60%を無リスク資産(債券や現預金)40%をリスク資産(株式)
リスク資産(株式)に入れるのは全資産の50%~40%以内にしておく方がいいのです。
どうして?
高齢になってくると仕事ができなくなったり、病気のリスクが高くなり、急な出費が必要になります。
そのとき手持ちの現預金が少ないと、せっかく積み立てていたインデックス投資を取り崩さないとお金が不足する状態になります。
そのとき、もし暴落時であれば、マイナスになっている状態でも売却しなければ現金化できず、損を確定してしまうことになるのです。
せっかく貯めてた資産が半分になったよ~
株価というのは、売却(確定)しなければただ変動している数字で済みますが、売却するとその数字は現実となってしまうのです。
もしも仮に退職金2000万円を投資に回していたとして、株価50%の暴落時だとしたら、資産が1000万円になってしまいます。
そのときにあなたは耐えられるでしょうか?
ムリ、ムリ、ムリ~~
想像以上にメンタルにきます
もしそのときに預金1000万、株式1000万の資産配分だったとしたら、現金1000万円を利用して支払いをすれば株式を触らなくていいですよね。
例えもし株式1000万円を売却するとしても50%の暴落時では500万円となり損を抑えることができます。
半分の500万円でも
損するのイヤですけど…
それは当然のことです
ですのでまとまったお金を全投資するのではなく現預金をしっかり手元に置いておくこともとても大事だということです。
④ハイリスク商品に投資すること
長期運用すれば比較的安全といわれるインデックス投資であっても暴落時には資産が半分になってしまう可能性があります。
それなのに更に危険な投資に手を出してしまう人も多いのです。
……。
例えばFXや暗号資産などのハイリスクな投資に手をだして100万、200万失敗してしまったときに、若い世代の方ならば労働でリカバリーできる可能性もあるのですが、退職まで間近の50代、仕事を辞めてしまった60代の方がそのような状況に陥ってしまうとただただパニックになってしまいます。
このような状況に陥りやすいのはやはりギャンブラー気質の方です。
一攫千金志向…
15年とかそんな悠長なこと言ってられないし、他の人が一気に儲けたような話を聞くとつい手を出してしまう方がいます。
絶対に大切な退職金をそんな商品に投資しないでくださいね。
うまい話なんてありません(笑)
イヤ、私は割とそういう
才能あるし♪
とか、絶対にないです(笑)
50代以降は増やすターンではなく、守るターンに入っていることをよく覚えておいてください。
わかりました
⑤対面式の証券会社や銀行で投資する
今の50代の方が若いときは「野村証券」「大和証券」「日興証券」「山一証券」が四大証券会社でした。
銀行も「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」のようなメガバンクが一番いいと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
大手ってなんかいいよね
このような大きな店舗をかまえている証券会社や銀行は安心感もあって信頼できますよね。
特にバブル世代は
有名企業が大好物です(笑)
なので投資初心者の方は「投資のことはよくわからないんですけど・・・」と窓口にいって相談したりしがちです。
だってプロに聞いたほうが早いじゃん
そうすると窓口の担当者は「待ってました!」とばかりに色々な商品をおすすめしてくれます。
但し、このような対面式の証券会社や銀行の窓口で取り扱っている商品は手数料がバカ高いのです。
手数料?
窓口に行けば担当者が親切に何でも教えてくれるメリットはあります。
ただそれだけ人件費が発生することになるので、取引にかかる手数料は店舗を持たないネット証券に比べて高めに設定されています。
一方、ネット証券の場合は、口座開設や売買の注文などの手続きはすべて自分がしなければなりません。
ただ担当者を通す必要がないため、取引にかかる手数料が安く抑えられるメリットがあります。
投資信託を買うときに支払う「購入手数料」は購入金額の●%という形で支払います。
投資金額にもよりますが、1回買うだけで数千円支払う場合もあります。
しかしネット証券では購入手数料が無料のノーロード投資信託も多いですし、全ての商品の購入手数料0円と打ち出しているネット証券も増えてきました。
手数料は少ないに越したことないね
また特に大きな違いが出る手数用が「信託報酬」です。
信託報酬?
インデックスファンドを
管理・運用してもらう
ための手数料です
インデックスファンドを管理・運用してもらうための信託報酬手数料は保有している間支払い続ける手数料です。
インデックスファンドは長期(15年以上)運用が基本といいましたのでその間ずっと延々長期間支払い続ける手数料です。
仮に元本割れ(損失が発生)しても支払う必要があるものです。
この信託報酬の手数料の違いがあなたの未来の資産額を大きく左右するのです。
信託報酬とは商品購入時に別途支払うのではなく、信託財産の中から純資産総額に対して●%というように差し引かれるものなのです。
なので信託報酬の割合が低い投資信託を選ぶ方が良いのです。
信託報酬ってわずか0.1%とか0.6%とかでしょ?
そんなに差が出るの?
では0.5%の差の
シミュレーションを
してみましょう
信託報酬が年率0.5%違うと、
20年後に約25万円もの差が
出ることが分かりました
結構差が出るんだね!?
この差額の25万円の信託報酬は販売会社や運用会社に支払っているのです。
自分が販売会社の人間ならばこの手数料の大きな商品を売りたいですよね。
それが対面式の証券会社や銀行です。
ニコニコ笑顔でこのような手数料の高い商品を勧めてきます。
※対面式の銀行や証券会社の恐い体験談はコチラです。
このように、同じ指数に連動するインデックスファンドならば、信託報酬は低い方の商品を選ぶ方が有利になります。
人気のあるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim米国株式(S&P500)など「eMAXIS Slim」シリーズは業界最低水準の運用コストを目指すと宣言しています。
全世界株式も米国株式も同じ指数に連動するインデックスファンドが沢山出ています。
大手の金融機関ではeMAXIS Slimシリーズのような信託報酬の低い商品よりも、手数料の高い自社商品を勧めてくることが多いので要注意なのです。
長期間の運用を目指す場合は対面式の大手証券会社や銀行よりも手数料の安いネット証券をお勧めします。
ネット証券と相性の良いクレジットカードの組み合わせの「クレカ積立」にするとポイント還元もついてお得ですよ。
私もクレカ積立で
新NISAを始めます
※ クレカ積立に関する詳しい解説はこちらの記事です。
まとめ
50代・60代で新NISAを始めるにあたって投資でやってはいけないことを5つ解説しました。
- 必要な老後資金を把握しないで投資すること
- 老後の収入を把握しないで投資すること
- インデックス投資に大金を全額投資すること
- ハイリスク商品に投資すること
- 対面式の証券会社や銀行で投資すること
50代・60代は20代と違ってリスクを取れなくなっている年代です。
退職金という大きなお金を手にしたときには、くれぐれもこんな投資をしないでください。
あなたの大切な老後資金を守るためにしっかり学んで明るいシニアライフを目指しましょう。
気をつけます
これからも一緒に
勉強していこうね
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