海外で流行っていたシムスワップ詐欺が日本でも流行り始めています。
「シムスワップ詐欺って何?」という方も多いですが、これから間違いなく耳にすることになります。
私はこの【シムスワップ詐欺】の被害に遭いました。
シムスワップ詐欺の標的になると、複数のサイバー詐欺を一度に受けることになります。
非常に恐ろしい詐欺なのです。
実際に私が被害にあったときに対処したことをまとめました。
初めに言っておきますが、シムスワップ詐欺は犯人とのスピード対決になります。
この記事を読んで、頭の片隅にでも「シムスワップ詐欺」という言葉を残していることによって、もしものときのお役に立てると思います。
この記事はこんな人におすすめです
- シムスワップ詐欺にあった人
- サイバー詐欺にあったときのために知識をつけておきたい人
- 家族に注意を促したい人
記事の結論
- 携帯電話の会社に連絡する
- 金融機関に連絡する
- クレジットカード会社に連絡する
- 乗っ取りにあったアカウントのサービス会社に連絡する
- クレジットカードを再発行する
- 警察に被害届を出す
- 証拠を集める
詳しく解説するから最後まで読んでね
シムスワップ詐欺の被害にあってしまったら
ある日突然、携帯電話が使えなくなったら要注意です。
もしかしたら【シムスワップ詐欺】の可能性があります。
携帯電話で通話をしたり、メールをしたりするのにはSIMカードというものを入れなければなりません。
そのSIMカードを第三者に奪われてしまうことを【シムスワップ詐欺】と言います。
「え?でもスマホはここにあるよ。どうやってカードだけを盗むの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
実は自分が知らないところでSIMカードを再発行されたり、勝手にMNP(携帯電話の番号を変更せずに他の携帯電話会社へ乗り換えることができる制度)されたりする事例が発生してきているのです。
そうすると今まで利用できていた携帯電話が急に利用できなくなるのです。
家でWi-Fiを繋いでると
通話以外は使えるから
更に発見が遅くなるかも!
①携帯電話会社に連絡する
何より一番にすることは自分が契約している携帯電話会社に連絡をすることです。
携帯電話のショップなんかに行ってる時間はありません。
とにかく急いで
連絡してください
家族や知り合いの電話を借りてでも、すぐに携帯電話会社に連絡をしてください。
そして携帯電話が急に使えなくなったことを伝えて
「SIMカードを再発行されていないか?」
「MNP手続きをされていないか?」
を確認してください。
私は楽天モバイルのeシムを利用していましたが、自分の知らない間に勝手に再発行の手続きを取られていました。
もしもそのような履歴があるといわれた場合は即その携帯番号を利用停止してもらってください。
なぜかというと、犯人はあなたの電話番号を手にいれたあとに二段階認証を突破して様々なサービスのアカウントを乗っ取り始めるからです。
とにかく電話番号を止めるのが一番肝心です。
犯人があなたの電話番号を
使えないようにしてください
②金融機関に連絡する
電話番号を手にいれた犯人は二段階認証を突破して銀行のインターネットバンキングに侵入して不正送金をします。
早急に金融機関に連絡して口座の利用を停止してもらいましょう。
盗難・紛失窓口は24時間365日対応していますので早急に連絡してください。
とにかく止めることが大切です
③クレジットカード会社に連絡する
クレジットカードを色々なショッピングサイトに紐づけている人は多いです。
そしてそのことさえも忘れていることがあります。
アカウントを乗っ取った犯人はあなたのアカウントで好き勝手に商品を購入していきます。
ですので、まずは自分が持っているクレジットカード会社に連絡してすぐさま利用停止の手続きをしてください。
紛失・盗難窓口は24時間365日連絡ができるので早急に連絡をしてください。
コチラもとにかく
止めることが大切です
④乗っ取りにあったアカウントのサービス会社に連絡する
シムスワップ詐欺で狙われるのは「楽天」「Yahoo」「Amazon」「メルカリ」「LINE」です。
どのサービスもショッピングサイトと連携していますし、クレジットカードが紐づいているからです。
それに楽天ならば楽天Pay、YahooならPayPayとキャッシュレス決済とも連携していますので不正利用されてしまいます。
あなたの携帯電話番号を手にいれた犯人は、あらかじめ手に入れていた個人情報を利用して色々なサービスのアカウントを乗っ取っていくのです。
そしてメールアドレスを変更してあなたに連絡が届かないようにします。
こうして被害がどんどん拡大し、被害状況を知ることが遅れるのです。
ですので、各サービスに事情を説明してアカウントの一時利用停止手続きをしてください。
このアカウントに関する
手続きが本当に大変なんです
※こちらの記事で主なサービスの連絡先をまとめています。
※LINEへの問い合わせの詳しい方法はこちらの記事です
※メルカリへの問い合わせの詳しい方法はこちらの記事です。
⑤クレジットカードを再発行する
クレジットカードそのものは盗まれていませんが、上記のサービスと紐づいていることがあるので念のため再発行手続きをしてください。
再発行をするとクレジットカードの番号が変わるからです。
一度でも不正利用されてしまったクレジットカードの番号はその後も安心して利用することはできません。
面倒ですがクレジットカードは再発行してもらってください。
面倒ですが
必ず再発行してもらって
カードの番号を変更してください
⑥警察に被害届を出す
警察に被害届を出すのは二次被害の可能性(上記①~⑤)をすべて潰してからです。
警察に相談をすると結構な時間を取られます。
その間に犯人はどんどん色々な物を購入したり、他のアカウントを乗っ取るかもしれません。
自分の中で「できることはやった」と思ったあとに警察に連絡をしましょう。
そして私の経験上、自分の家の所在地を管轄している警察署は頼りになりません。
今回よくわかりましたが、警察官はネットのことにうとい人が多く、電話番号だけが盗まれるということを理解してもらえないのです。
結局、話にならず私は警察本部のサイバー専門の部署に連絡をしました。
その方が確実に話も理解してもらえますし、アドバイスももらえますのでおすすめです。
そして警察は実際に捜査を始めるまでには時間がかかります。
その間も不安なことが起こったときは全て連絡するようにしましょう。
後日、供述調書を取られますが、担当の方に時系列的に把握してもらっておく方がいいです。
私はサイバー専門の警察のみなさんの
おかげで犯人を捕まえていただきました
⑦証拠を集める
実際に警察が動きだすときのために証拠はできるだけ集めてまとめておきましょう。
以下のことが犯人逮捕のきっかけになりますので必ず残しておいてください。
- 各サービスのログイン履歴を印刷しておく
- フィッシング されたきっかけに心当たりあればページ保存
- 各ショッピングサイトで購入された商品の送り先
- 各サービスからのアラームメッセージ
- 会員登録の変更メッセージ
- 覚えのない会員登録のメッセージ
- 覚えのない商品購入のメッセージ
私の場合は警察に言われて各サービスのログイン履歴を出しました。(いつから不正ログインがされていたのかわかります)
自分が何がきっかけで個人情報を盗まれたのか?
思い出せることは全て書きとめておきましょう。
あとは各ショッピングサイトで購入された商品の送り先などを書きとめておきましょう。
各サービスからのアラームメッセージや、会員登録の変更メッセージ、覚えのない会員登録、商品購入のメールなどもすべて消さずにおいておきましょう。
どのサービスも個人に教えてもらえることは限られています。
ある程度以上の踏み込んだ情報収集は警察にしかできません。
なので被害にあったときは、警察に動いてもらいやすいように自分でできるところまでは証拠を集めておきましょう。
「絶対に犯人を逮捕してもらいたい」
という強い意志を持ち続けましょう
まとめ
ここまでやったのならあとは警察の仕事です。
シムスワップ詐欺はスピード勝負なので携帯電話番号を盗まれた瞬間から犯人は猛スピードであらゆることを仕掛けてきます。
それに少しでも対抗できるように各サービスの連絡先や、IDとパスワードなどはメモしてアナログでも管理しておいてください。
決してスマホのメモなどには入れないように。
犯人は証拠を残したくないので実際にあなたの元にやってきて何かをするということはありません。
ですので結局は、アナログに保管している方が安全だったりします。
シムスワップ詐欺の被害を最小限に抑えるには自分もどれだけ素早く動けるかです。
しばらくは寝ることも食べることもできなくなりますが、頑張って対処してくださいね。
大変だけど時間との戦いです
なんでもいいので食べて
体力落とさず乗り切ってください
※実際に私の被害はこちらの記事で書いています。
※シムスワップ詐欺に狙われるとその後もしつこいです。
※全てが終わった後はIDとパスワード管理を厳重にしましょう。そのための記事はコチラです。
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