詐欺に狙われるのは高齢者と思われがちですが、実は50代も詐欺師にとってはいいカモです。
それはなぜか?
今の50代はいわゆるバブル世代の恩恵を受けた世代。
よく働き、よく食べ、よく遊び,、人生を謳歌した世代ではないでしょうか?
良くいうとポジティブな人が多く、悪くいうとノー天気な人が多いかもしれません・・・。
ハイ、実は私です(笑)
今の50代の特徴
- バブル時代にしっかりお金を稼いだ
- しっかり貯蓄をした
- まずまず出世した
- 子供が手を離れた
そう、50代はお金をそこそこ持っている人が多いのです!
なのにネット関係にさほど強くもないので・・・
50代のネット環境あるある
- どのサイトにも同じメールアドレスを使ってる
- どのサイトもパスワードが同じ
- IDとパスワードをスマホのメモに残してる
- IDやパスワードに自分や家族の名前と誕生日を入れている
ドキっとしたあなたに今からちょっと怖い話をします。
私が実際に経験した「サイバー詐欺」のお話です。
こんなにメンタルがやられたことはそうそうありませんでした。
私の恐怖の体験談をお話しますね。
注意してほしいこといっぱいだよ
そもそもサイバーとは?
サイバーって何?と思う人もいると思います。
難しくいうと、「コンピューターやインターネットを介した仮想空間や電子的な情報技術」を指す言葉です。
簡単にいうとネットです。
私たちが若い頃の通信手段はまだ家の「固定電話」でした。
「ポケベルって何?」って思っている間に、あっという間に「携帯できる電話」というものが出てきました。
あのデッカイ「しもしも~?」の時代です。
そうこうするうちに今度は「ガラケー」が出てきました。
電話機は随分小さくなったけどまだ通話のみ。
そのうちiモードになって「メール」という便利なものが出てきました。
そこから「スマホ」になるまでは早かったですね。
さて、かたくなに「携帯なんて」「スマホなんて」と思っていた40代の私。
なのに一度スマホを手にしてしまったら、もう依存の道にまっしぐら。
インターネットのない時代を生きてきたはずなのに、私はもうインターネットなしでは生きられない人間になってしまいました。
スマホなしで外に出られません
サイバー詐欺とは?
インターネットを利用して人の好奇心や不注意を悪用した詐欺のことです。
代表的なサイバー詐欺をご説明します。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、実在するクレジット会社や金融機関などの正規サービスになりすまし、メール内のURLから偽サイトにアクセスさせ個人情報を抜き出す詐欺です。
フィッシングで盗まれた情報は、クレジットカードの不正利用に活用されたり、ダークウェブで売買されたりします。
ワンクリック詐欺
ワンクリック詐欺とは、Webサイト・メール・SNSなどに記載されているURLをクリックするだけで、「会員登録完了」や「購入完了」といったメッセージを表示して不当な料金を請求する詐欺の手法です。
最近は手口も巧妙で、あたかも契約成立と見せかけ「支払わないとえらいことになる!?」と不安をあおられお金を取られたりします。
偽警告
ウェブサイトにアクセスした際に、「ウィルスが見つかりました」や「今すぐセキュリティソフトをダウンロードしてください」などの偽の警告を表示して料金を請求してくる詐欺の手法です。
「ウィルスに感染した」と画面に表示されると焦ってしまって案内に従って偽のセキュリティソフトを購入してしまい個人情報が抜き取られる被害が生じます。
ランサムウェア
ランサムウェアは、パソコンやスマホをロックして使えない状態にした上で、ロック解除をするために金銭を要求する詐欺の手法です。
身代金詐欺とも呼ばれます。
身代金を支払ってもロックが解除される保証はなく、泣き寝入りになるケースがあります。
偽ECサイト
偽ECサイトは、ECサイトを偽装することで商品を購入させ、商品代金を騙し取るという詐欺の手口です。
商品代金を支払っても商品が送られないケースが多く、粗悪品や偽ブランド品が送られるケースもあります。
同じ商品が他のECサイトよりも著しく安い価格で販売されていた場合、偽ECサイトの可能性が考えられるので注意してください。
アカウント乗っ取り
FacebookやXといったSNSのアカウントを乗っ取ることで詐欺行為を行います。
SNSのフォロワーなど周囲のアカウントに対してスパムメールを送り付けることで、被害を拡散させます。
自身のアカウントを利用されるケースもあれば、知人からのメッセージで被害にあうケースもあるので不審に思ったら安易にクリックなどせず注意しましょう。
私は複数の詐欺を一度に経験しました
シムスワップ詐欺
私が被害にあったのは「シムスワップ詐欺」です。
まだ耳馴れない人も多いと思いますが、この詐欺に遭うと本当に大変です!
シムスワップ詐欺とは?
携帯電話を利用するには機器に「SIMカード」というものを入れます。
SIMカードがなければ電話をかけることもネットに繋ぐこともできません。
そのSIMカードを不正に再発行して携帯の電話番号だけ盗むのがシムスワップ詐欺です。
海外で流行っていた詐欺の手口が最近になって日本でも流行りだしてきました。
シムスワップ詐欺の手口
①個人情報を盗まれる
まずは個人情報を盗まれるところから始まります。
私の場合は、フィッシングメールには注意していたのですが、欲しいものを買うために検索していたときにとても安い価格のショッピングサイトがありました。
「お買い得!」と思ってついそのショッピングサイトに住所、名前、電話番号、メールアドレスを入力してしまったのです。
でも、購入ボタンを押す前になんとなく妙な違和感を感じたのです。(虫の知らせ?)
そのサイトの名前を検索すると「偽サイトです!」という文字が飛び込んできました。
私は慌ててそのサイトから離れました。
ですが、個人情報を入力してしまっていたのでそこで多分抜かれてしまったのだと思います・・・。
こうして私は「偽ECサイト」で「フィッシング」に遭ってしまったのです。
やってしまった!
②秘かに下調べをされている
私の場合は約2カ月以上も前から楽天サービスのアカウントに不正ログインをされていました。
(これは後程、警察の指示でログイン履歴を調べてわかることです)
毎日毎日ご丁寧に私の楽天のアカウントを知らない誰かが覗いていたのです。
多分、これは毎日アカウントにログインできるかどうかのチェックと、楽天サービスで何を利用しているか調べられていたのだと思います。
③シムスワップ決行
いよいよ犯人たちが詐欺を決行する日がやってきました。
私は携帯電話は楽天モバイルを利用していたのです。
私はポイント還元率が良くなるようにと、楽天経済圏にどっぷりとハマっていたのです。
経済圏の何が危険かというと、最初の門を突破されるとすべての部屋がつながっているということです。
楽天のアカウントにログインできてたということは、楽天モバイルのアプリにも簡単にログインできていたということです。
楽天モバイルのアプリにログインされたあとに、勝手に「シムカード再発行」の手続きをされてしまいました。
そんなことも知らずに私は爆睡していたのでありました・・・。
詐欺は夜に決行されます
④アカウント乗っ取り
私はふと朝5時に目が覚め、何気にスマホで時間を見ようとしました。
しかし、なぜか普段あまり見ることのないAppleからの画面になっていました。
寝ぼけていた私はメッセージの通りパスワードの変更をしました。(これが結果的に良かった!)
だけど眠気に負けてそのまま二度寝してしまうのです・・・。
バカ、バカ、バカ
そして7時に起きてLINEを開こうとしたら、なぜかログインできず二段階認証の画面になります。
当然、送信します。
でも、数字が届かない・・・。
「?」と思って何度も送りましたが届かない・・・。
実はこのときは私の携帯電話の番号は犯人の方にあったので、ご丁寧に二段階認証の番号を送ってしまったことになるのです。
バカ、バカ、バカ
そして携帯のメールの受信箱を見ると真夜中にアラームメールの嵐!
「Yahooにログインしました」
「PayPayにログインしました」
「楽天会員の登録情報を変更しました」
「メールアドレスと電話番号で〇〇に登録しました」
などなど、身に覚えのないことばかり!
ヤバイ!と思って娘に私に電話をかけてもらっても通じないといわれ「シムスワップ詐欺じゃない!?」と言われてそこで初めて電話番号だけが盗まれたと理解しました。
そのときはすでに色々なサービスはすべて犯人に乗っ取られていたのです。
一番大きな乗っ取り被害は「メルカリ」でした。
私のアカウントを乗っ取った犯人はメルカードと私が貯めていた売上金とで貴金属を購入していました。
メルカリのサポートとの連絡はとにかく時間がかかるのです。
その間に商品を発送されてしまうので手遅れになります。
⑤キャッシュレス決済の不正利用
すぐさまネットアプリで銀行口座の残高を確認しました。
するとLINEPayに10万円のチャージ。
そして10万円分の買い物をされていました。(これは後で発覚)
PayPayも10万円チャージしようとしたようですがこれは失敗に終わっています。
楽天ポイントと楽天キャッシュを使って5万円ほど買い物をされていました。
キャッシュレス決済は非常に便利ですがとても危険だとよくわかりました。
⑥クレジットカードを紐づけているショッピングサイトは要注意
しばらく利用していないショッピングサイトは盲点です。
私の場合「BASE(現PayID)」でした。
前に購入したのが2年程前。
そこから購入のお知らせが届いたのでびっくりです。
お買い物するときに便利なようにクレジットカードを登録していたことをすっかり忘れていました。
こちらの購入品は発送前だったのでキャンセルできてホッとしました。
⑦銀行、クレジットカード、キャッシュレス決済を止めてもポイントは使われる
とりあえず被害が大きくならないように、銀行とクレジットカードとキャッシュレス決済の会社に電話して利用停止をしました。
これで被害はおさまると思ってましたが甘かった・・・。
まさかの楽天ポイントカードを不正に作成されていて私の貯めていたポイントを利用されました。
もう何をどう止めればいいのかわからなくて本当にメンタルがボロボロになりました。
なにも信じられなくなります
⑧盗まれた個人情報で勝手にいろんなサービスに登録されてしまう
盗まれた個人情報を利用していろんなID決済やウォレットに会員登録されていました。
こちらも登録完了のメールが届いたことによって発覚し、急いで取り消しの手続きをしたのでなんとか未然に防ぐことができましたが、メチャクチャ恐い体験でした。
心臓に悪いです
※各サービスの連絡先をまとめましたのでご参照ください。
まとめ
以上が私が経験した「シムスワップ詐欺」の被害の状況です。
いきなり偽ECサイト、フィッシング、シムスワップ、アカウント乗っ取りという大変な目に遭ってしまったのです。
幸い銀行は、まったく違うメールアドレスにしていたので侵入されませんでした。
しかし、なんだか気持ちが悪いので口座を作り替えたりもしました。
とにかくシムスワップにあってから食欲もなくなり、睡眠もとれず地獄の日々でした。
私はお金の被害だけでなく、私の時間、心の安らぎというものも盗まれたのです。
次回はこれまた大変な「シムスワップ詐欺の対処編」でお会いしましょう。
詐欺の恐さを知って防御してね
※こちらの記事でシムスワップ詐欺にあったときの対処策をまとめました。
※シムスワップ詐欺はその後もしつこちです。
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