私はシムスワップ詐欺に遭ったことでLINEアカウントを乗っ取られました。
シムスワップ詐欺とは携帯電話の番号の情報が入ったSIMカードを盗まれる詐欺のことです。
スマホが手元にあっても、ある日突然携帯電話が使えなくなったらこの「シムスワップ詐欺」を疑ってください。
SIMカードを盗まれるとどうなるのか?
もちろん携帯電話が利用できなくなります。
そしてあなたの携帯電話の番号は犯人の手の中にいくのです。
そうなると各サービスのアカウントにログインするための二段階認証が犯人に送信されてしまうので、あっという間にアカウントを乗っ取られてしまいます。
私はこの「シムスワップ詐欺」の被害に遭いました。
様々なサービスを乗っ取られてしまった私が対処した方法を解説いたします。
この記事はこんな人におすすめです
- LINEのアカウントを乗っ取られてしまった人
- LINEのアカウントにログインできなくなってしまった人
- いざというときのために知識をつけておきたい人
記事の結論
- LINEアカウントは取り戻せない
- LINEのアカウントを新しく作り直すしかない
- LINEPayの被害は基本補償される
LINEさんはきちんと対応してくれるよ
※実際のシムスワップ詐欺の被害記事はこちら
LINEのアカウントを乗っ取られた経緯
LINEのアカウントを乗っ取るためには、アカウントに登録しているIDとパスワードが必要です。
そして二段階認証の電話番号。
私は深夜にシムスワップ詐欺で電話番号を盗まれていたのですが、朝起きたときにはそんなことに気づくはずはありません。
未読のついてるLINEのアプリを開こうとしたら、なぜかLINEのログインの画面になりました。
不思議に思いつつも、とりあえずアプリが促すまま二段階認証をしました。
大抵の二段階認証は送信すると数秒で携帯電話に数字が届きますよね。
なのにこの日は数字が送られてこないのです。
おかしいな?と思って二度、三度、送信してしまいました。
既に私のSIMカードを手にしている犯人の携帯電話に認証番号を送っているとはこのときは思いもしていませんでした。
変に思って娘に話すと家族のLINEの中にいる私が既読をつけたというのです。
私はLINEに入れていないのに!!
「なにコレ~~~!?」
「誰?」
「気持ちわる~~~!!」
などと叫びながらそこでやっと私のLINEのアカウントが乗っ取られたことに気づくのです。
私のLINEアカウントに登録していたIDとパスワードは電話番号を盗まれた楽天モバイル(=楽天サービス)と同じものでした。
パスワードの使いまわしの恐ろしさを今更ながら知りました。
※パスワードを使いまわさないための記事はこちらです。
勝手に名前を変えられる
色々な人からメッセージが入るのがうっとうしいのでしょうか?
犯人はLINEのアカウント名をすぐさま私の名前から全然違う名前に変えました。
これで周りの人たちも変に思い始めます。
私はすぐさま他のSNSで注意を呼びかけました。
「LINEが乗っ取られました!すぐに私をブロック削除してください!」
こんなこと言わなきゃ
いけないなんて悲しすぎる
LINEのカスタマーセンターに連絡したい
すぐさまLINEのカスタマーセンターに自分のアカウントが乗っ取られたと伝えたい!
そしてなんとかしてもらいたい!
人間慌てているときはとにかく電話で早く現状を伝えたくなるものです。
しかし、LINEは残念ながら電話でのサポートは行っていません。
電話番号はどこにも載っていないのです。
それでは、どのようにして連絡を取るのか?
アプリ内にある「お問い合わせフォーム」からのみ連絡を取ることができます。
まどろっこしい!!
LINEのお問い合わせフォームでの問い合わせ方法
私の場合は、自分がLINEの中に入られなかったので娘から連絡を取ってもらいました。
- LINEアプリの左下にある「ホーム」ボタンをタップする
- 右上の歯車のマークをタップする
- 「設定」画面になるので下へスクロールする
- 下から二段目の「ヘルプセンター」をタップする
- ヘルプセンターの画面になるので下までスクロールする
- 下の方にある「お問い合わせ」をタップする
- 「お問い合わせ」画面になるので返信用のメールアドレス、サービス(「LINE」を選択)、カテゴリ(「アカウント・登録情報」を選択)、詳細(「アカウントが盗まれた」を選択)、電話番号(連絡のつく電話番号)を打ち込む
- 1)現在、問い合わせしているご本人さまのLINEで問題が発生していますか?の質問には(「いいえ、わたし以外(家族、友人、知人)のLINEで発生しています」を選択)と答える
- 乗っ取られているアカウントの画面をスクリーンショットで撮って添付する
- 下までスクロールさせて緑の「送信」ボタンをタップして送信する
家族や友人に協力してもらってください
LINEから電話がかかってくる
電話番号を決して明かさないLINEですが、非常事態のときはきちんと電話をかけてきてくれます。
そして担当の方は非常に状況ののみこみが早くて、そのときの状況に応じて適切に説明もしてくださいます。
私の場合は所轄の警察に被害届を出しにいったあとにかかってきたのですが、警察の対応が悪くてガッカリしていたところなので余計に素晴らしく思えたのかもしれません(笑)
そしてLINEの方から
「それはシムスワップ詐欺というものです」
と教えてもらったので自分が改めてシムスワップ詐欺に遭ったのだと気づけました。
更に
「警察に話しても話にならなかったのではありませんか?」
と言われたので
「そうなんです。理解してもらえなくて困っていたんです」
とお話すると
「警察でもサイバー専門の課にご相談をされた方がいいですよ」
とアドバイスをいただいたので私は警察本部のサイバーセキュリティ対策課に連絡する考えになったのです。
そして最後に不正利用されたLINEPayのことに関しても
「ご安心ください。こちらできちんと対応させていただきますので」
とおっしゃってくさだった言葉がどんなに安心を与えてくれたかわかりません。
LINEはこちらから電話をかけることはできませんが、かかってきたときは非常に素晴らしいご対応でした。
ありがたや~~ありがたや~~
アカウントを停止してもらう
その時点で犯人はまだ私のアカウントで動いているとのことでした。
そのあとにすぐにアカウントを停止してくださり犯人が動けないようになりました。
停止したアカウントはもう戻ってこない
思い出いっぱいの自分のアカウントでしたが、一度乗っ取りにあってしまったアカウントは二度と戻ってはきません。
数日後に削除されてしまいました。
家族や友達とかわしたトーク履歴やアルバムに入れていなかった写真はすべて消えてしまいました。
そして腹が立つのがアカウントは消えてもみんなの履歴には犯人の名前が残っているということです。
私が過去に発した発言はすべて犯人の名前に変わったまま残っています。
なんとも悔しいやら悲しいやら気持ち悪いやらです。
私の思い出を書き換えられてしまいました
新しいアカウントを作成する
起こってしまった現実は受け入れるしかありません。
新しい気持ちで新しい電話番号と新しいメールアドレス、そして安全性の高いIDとパスワードで新しいアカウントを登録します。
※安全性の高いパスワードについてはこちらの記事で解説しています。
アカウントのセキュリティを強化する
一度痛い目にあったらもう二度と同じことは起こってほしくありませんよね。
新しいアカウントはセキュリティを強化しておきましょう。
こんな機能があったなんて
知りもしなかった自分を
ぶってやりたい
- LINEアプリの左下にある「ホーム」ボタンをタップする
- 右上の歯車のマークをタップする
- 「設定」画面になるので「アカウント」をタップする
- 「アカウント」ページの「パスワード」を登録
- 「Face ID」をONにする
- 下にスクロールして「ログイン許可」をオフにする(これによって他の端末(PC、スマートフォン、タブレット、ウォッチなど)でLINEにログインすることはできません。
- 「Webログインの2要素認証」をONにする
- 「パスワードでログイン」をオフにする(パスワードを突破されたらログインされてしまうのでできる限りオフの設定にしておくこと)
もっと早くに設定しておけばよかった
LINEPayの補償
私は犯人にアカウントを乗っ取られたあとにLINEPayで不正にチャージされ買い物をされてしまいました。
そちらもきちんと犯罪であることが認められたら補償してもらえます。
そのためにはきちんと警察に届けておくことが大切です。
LINEのヘルプセンターとの何度かのやりとりのあとにやっとここまで来ます。
私の場合は事件発覚から約3週間後でした。
特定記録郵便でアカウントの不正使用被害に関する書類が届きます。
そちらに記入して返信します。
警察への届け出に関する欄もあるので必ず被害届は出しておきましょう。
ここまでくると状況も
かなり落ち着いているはずです
※犯人はしつこいのでこちらの記事もご参照ください
まとめ
LINEは非常事態が起こっても電話で連絡をすることができません。
しかしお問い合わせフォームから問い合わせることできちんとした対応をしてくださいます。
少々時間はかかりますが、きちんと対応をしてくれますので安心してください。
現在まだLINEのアカウントが利用できている方はぜひセキュリティを強化しておいてください。
このような被害に遭わないようにしっかり守っておくことが何よりも大切です。
念には念を押すくらい
用心しておいてくださいね
※アカウント乗っ取り対策についての記事はこちら
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