母がお世話していた仏壇を、処分しました。
位牌も一緒です。

2019年ごろだったと思います。
母が施設に入るより前、まだ自分の家で暮らしていたころでした。
言い出したのは、私です。
理由は2つありました。
母がお世話を続けるのが難しくなっていたこと。
そしてもうひとつは、この仏壇を、私の子どもたちにまでは引き継がせられないと思っていたことです。
この記事は、仏壇の処分の手順書ではありません。うちがどうしたか、という話です。
その仏壇は、祖母の家から来たものでした
なぜ母の家に仏壇があったのかを、先に書きます。
祖母は、93歳まで一人で暮らしていました。
いよいよ一人暮らしは危ないということで、母が祖母を引き取りました。
母は当時73歳です。
老老介護でした。

母は若い頃から膝が悪く、曲げると痛みがあります。
その体で介護を続けるのは無理だと私は思い、祖母の施設入所を勧めました。
祖母は103歳まで生きて、2015年に亡くなりました。
祖母の家から持ってきた仏壇は、母の家にありました。
1階のマンションです。
その仏壇のお世話をしていたのは、母でした。
位牌は、祖父と、叔父と、祖母の3人でした
仏壇にもともと入っていたのは、2人です。
- 祖父(祖母の夫)
- 叔父(祖母の長男。母から見れば弟です)
そこに、祖母が亡くなってから祖母の位牌が加わりました。

母にとっては、自分の父と、自分の弟と、自分の母です。
母はこの家族が大好きでした。
だから、仏壇のお世話をしようとしていました。
お供えのご飯が、カピカピになっていました
仏壇を見ると、お供えしてあるご飯やお茶が、カピカピになっていました。
お供え物も、古くなっていました。
母から「大変だ」と聞いたことはありません。
でも私は、それを見て、お世話ができなくなってきているのだと思いました。
これは私が見て、私が判断したことです。
私が継いでも、その先の子どもたちには継がせられません
もうひとつ、当時から考えていたことがあります。
この仏壇を引き継ぐ人が、現実的にいないということです。
一番引き継げそうなのは、私でした。
私にとっては、祖母と叔父がいる仏壇です。
でも、私の子どもたちから見たら、さらに遠い先祖になります。
そして、うちの子どもたちは、こういうことに全く関心がありません。
だから私は、自分が引き継ぐとは言いませんでした。
母がお世話を続けるのが難しくなっていること。
そして、その先に引き継ぐ人がいないこと。
この2つから、私は母に、母の代で処分したほうがいいと勧めました。
母は「悪いことが起きないかな」と言いました
母が心配したのは、処分を決める前です。
仏壇を処分したら、悪いことが起きるのではないか。
私は、母にこう言いました。
「悪いことなんて起きない。ご先祖様が子孫にそんなことするはずがない」
これが宗教的に正しいのかどうかは分かりません。私は宗教に詳しいわけではありません。
あのとき母に、娘としてそう答えた。
それだけです。
業者はネットで探し、お寺の住職に来てもらいました
母は、承諾しました。
そのあと、どこに頼めばいいのかをネットで検索して探しました。
仏壇と位牌を引き取ったのは、その業者です。
処分の前に、祖母の家のお墓があったお寺の住職に来ていただき、お経をあげてもらいました。

いわゆる「魂抜き」です。
そのお経の場には、私も母もいました。
話をしてから処分まで、1か月ほどでした。
費用がいくらだったかは、覚えていません。
今も、同じ判断をします
もう一度同じことがあっても、私は同じ判断をします。
後悔はありません。
それが一番正しかったと、今も思っています。
その代わり、祖父と、叔父と、祖母。
この3人が入っている永代供養したお墓(共同墓地)には、今もお墓参りに行っています。
ただ、そのお墓参りも、おそらく私の代で終わると思っています。
※ この記事は私個人の経験です。仏壇や位牌の扱いは宗派や地域によって異なります。菩提寺やお近くのお寺、仏壇店にご相談ください。
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